プロジェクター発表会
| 開催日 | 2013年12月8日 |
| 場所 | 国立女性教育会館(ヌエック)研修室 |
| 報告者 | 不明 |











| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日時 | 2013年12月8日 (日) |
| 集合場所 | 国立女性教育会館(ヌエック)研修室 |
| 参加者 | 会員25名 |
| 世話人 | 大久保 彦、大館 一夫、富田 稔、武藤 治子 |
| 報告 | 上原 貞美 |
| 撮影 | 上原 貞美 |
発表テーマ:
- 「2013年の絶滅危惧種」 大久保 彦
- 「橋本家のキノコ栽培」 橋本 稔
- 「埼玉県西部と丘陵のキノコ」 栗原 晴夫
- 「マンネンハリタケ、ツバヒラタケ、オオヒラタケ等の培養所見」 福島 隆一
- 「新設アンズタケ類」 大舘 一夫
- 「武蔵丘陵森林公園を歩いて」 西田 誠之
福島会長の「この発表会は研究者の発表会ではないので、多くの人に、自由に発表、自由に質問をしてもらいたい」の言葉から今日の発表会が始まる。
埼玉RDB3種とオオオニテングタケ ・・・・・・・ 大久保 彦 埼玉県では絶滅危惧種を大きく3つに分けている。
絶滅危惧種1類(EN) 近い将来における絶滅の危険性が高い種 絶滅危惧Ⅱ類(VU) 絶滅の危険が増大している種 準絶滅危惧(NT) 現時点では絶滅危険度は小さいが、生育条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種
今年県内で見つけたRDBのキノコはニワタケ、アシナガイグチ、オオイチョウタケの3種であった。これらはいずれもNTである。
その他珍しいきのことしてオオオニテングタケを栗原氏と県内でみつけた。このキノコは九州→関西→関東と北上しているようで、埼玉きのこ研究会では今年はじめての観察。しかし栗原氏は2,3年前に観察しているとのことだ。その後、緑川氏と別の地区で観察、このキノコは日本の温暖化を示す種であるのだろうか。
今年県内で出会ったきのことしてムレオオフウセンタケ、ヌメリコウジタケ、ベニイグチ、コウジタケ、オオミノクロアワタケ、アカダマキヌガサタケ(菌蕾が赤褐色系のライラック色)、バカマツタケ、モミタケ属(踏みつけられた痕あり)、オオウスムラサキフウセンタケ(大舘さん、アンズタケではないか?)、ササクレヒトヨタケがあった。
橋本家のキノコ栽培 ・・・・・・・ 橋本 稔 タモギタケ: 原木はケヤキ 他のキノコのないときに出るきれいなきのこ、出る期間は長く5,6月から9月頃まで。
ナメコ: 原木は直径15~20㎝位の桜が一番良い。2~6月頃までブルーシートでくるみ、菌を回らせ山に持って行って埋める。水やりも必要である。
マイタケ: 森産業から原木を買う。(自分でやったものは失敗)3年くらいは出る。
ヌメリスギタケ: 原木は柳。2年目は出ない。
ヒラタケ(白もあり)の説明。
埼玉県西部と丘陵のキノコ ・・・・・・・ 栗原 晴夫 埼玉県西部の丘陵地帯、かなり広い地域でのキノコ。
イロガワリ、キクバナイグチ、モエギアミアシイグチ、ミヤマベニイグチ、ベニイグチ、アミタケ ホオベニアシナガイグチ、ムラサキヤマドリ、タマゴタケ(イノシシが蹴散らしていた)、キタマゴタケ、 オオオニテング、ミヤマツルタケ、ドクツルタケ(カタツムリが食べていた)、スギヒラタケ(モミの倒木)、 ハツタケの仲間(ちちなし)、アカモミタケ、ニセクロハツ(白っぽい)、ヒロハチチタケ、ムレオオイチョウタケ、クマシメジ、ウラベニホテイシメジ、クリフウセンタケ、センボンイチメガサ、ハタケシメジ、ササクレヒトヨタケ、(シロ)ウスタケ、アンズタケ、イヌセンボンタケ、ソウメンタケ、冬虫夏草、マイタケ等、多種類のキノコを観察。 (栗原さんのお話に西田さんが加えて、この地域は貴重な種のある地域なので、キノコは採取せず、観察だけにしてほしいと会員に言われたのが心に残る。特に冬虫夏草の種類は多いとのこと)
4.「マンネンハリタケ、ツバヒラタケ、オオヒラタケ等の培養所見」・・・ 福島 隆一 マンネンハリタケ:日光で採集された標本に基づいて1900年に新種として報告されたもので、現在に至るまで日本以外からの報告はない。発生例の極めてまれな種とあり、自分も一生出会えないと思っていたが今年志賀高原で見つかり珍しい菌が手に入った。腐生菌は培養できるのでただいま培養中。(写真有、菌の入った試験管をもっていらした)
ツバヒラタケ: 資料参照 青森県産業技術センター林業研究所の栽培マニュアルあり。
大きくて20㎝になるのもある。自然発生はまれ。柄の上部に膜質のツバがありカサの色は周辺部が特に白い。
ヒラタケに比べ味に癖がなくどのような料理にも合う。
オオヒラタケの栽培とコレミュウムについて:オオヒラタケは28℃位が好き。熱帯、亜熱帯性。
以上のキノコについて詳細は資料参照。
新設アンズタケ類 ・・・・・・・・ 大舘一夫 DNAの鑑定が取り入れられるようになり、キノコの分類が変わってきた。表参照 新設されたアンズタケ類の種に関して、詳細な説明があった。
5分類群→8分類群
| 旧分類群 | 新分類群 |
|---|---|
| イグチ目 イグチ類 | イグチ目 イグチ類 |
| ベニタケ類 軟質ヒダナシタケ目 | ベニタケ目 ベニタケ類 |
| アンズタケ類 | タマチョレイタケ目(軟質) ラッパタケ目 アンズタケ目 |
| 硬質コウヤクタケ目 | コツブコウヤクタケ目 サルノコシカケ類 |
| 腹菌亜綱 スッポンタケ類 | スッポンタケ目 スッポンタケ類 |
| 異型担子菌綱 チャワンタケ類 | キクラゲ目等 キクラゲ類 |
| 子のう菌門 | 子のう菌門 |
武蔵丘陵森林公園をあるいて ・・・・・ 西田誠之 10月、法人からの依頼を受け何名かの会員で森林公園を歩き、キノコの観察をした。
異常に多かったテングタケ類に驚いたが200種近くを観察できた。
最後に大舘さんの今後の計画への参加呼びかけ、大久保さんは皆さんの体験したことを、どんどん発表してくださいとの言葉があり、和やかな雰囲気の中、シロヒラタケ、ハナビラタケのお土産付で会は終了した。きのこに出会うためには足しげく、また人の入らない場所をもよく見て歩かないといい出会いはないこと、培養、栽培は実に忍耐のいる作業だということを実感した。